女子水泳大会で活躍するトランスジェンダーのリア・トーマス選手とは、どのような人なのでしょうか? 現在はどのような活動をしているのでしょうか?
「そもそもこの人って、女?それとも男?」「なんで女子競技に男がでてるの?」「トランスジェンダー選手ってなに?」そんな風に思っている人も多いと思います。
今回は水泳選手リア・トーマスについて、分かり易く以下のような感じでまとめていきたいと思います。
- リア・トーマスのプロフィールや出場した大会。
- 彼?彼女?の抱えている問題。
- なぜ女子の部に出場できるのか?これからは?
リア・トーマスという人物
- プロフィール
- この人、あれ付いてるの?
- 参加した主な大会
プロフィール
リア・トーマスのフルネームはリア・キャサリン・トーマスです。
性別を男性から女性に改める前はウィル・トーマスという名前でした。
生年月日の日付に関しての詳細は公開されていないようです。
メディア報道では、生年のみが公開されています。
名前 | リア・キャサリン・トーマス(ウィル・トーマス) |
性別 | 男性→女性? |
生年月日 | 1998(日付非公開) |
出生地 | テキサス州オースティン |
出身校 | ペンシルバニア大学 |
リア・キャサリン・トーマスは1998年にテキサス州オースティンで生まれました。
彼・彼女はスポーツを愛好する家庭に育ち、5歳から水泳を始めました。
リアは大学時代に男性から女性への性別移行を行い、ペンシルバニア大学で女性の水泳競技に出場しました。
この移行は、多くの議論と公的な注目を集めました。
この人、あれ付いてるの?
ついています!男性器の切除は行っていません。
そのことも含め、女性と同じ更衣室を使う等で問題が起きているようです。
参加した主な大会
ペンシルバニア大学男子水泳チームとしての参加
男子選手としてペンシルバニア大学の水泳チームに所属し、様々な大学間競技に出場していました。
具体的なレースの成績は詳しく記録されていないものも多いですが、一般的に男子部門で競争力のある成績を収めていたとされています。
2022年 NCAA Division I 女子水泳選手権
この大会で500ヤードフリースタイルに出場し、4分33.24秒の記録で優勝しました。
これにより、彼女はNCAAの女子水泳競技で優勝した初の公然としたトランスジェンダーの女性となりました
リア・トーマスが現在抱えている問題
- 他の女子選手からの訴え
- 非手術性転換選手、女子の大会には出場できない決定(米国)
他の女子選手からの訴え
大会に出場する際にリア・トーマスと、他女性選手は同じ更衣室を使用することになります。
女性選手達は、リアの前で服を脱ぐことを強制され、精神的苦痛を受けたと訴えを起こしています。
彼女たちの訴えの動画がXに上がっていましたので、何がおこっているのか是非一度聞いてください。
女性側からしたら当たり前の意見だと感じます。
非手術性転換選手、女子の大会には出場できない決定(米国)
米国でリア・トーマス選手は女子の部の国際大会には出場できない決定が出ました。
この決定により、2024パリオリンピック(五輪)出場は不可能になったと考えられます。
英紙ガーディアンなど外信は12日(現地時間)、「CASの判断によりトーマスの2024パリオリンピック(五輪)出場は不可能だ」とトーマスのCAS訴訟敗訴を伝えた。
CASはこの日「トーマスは国際水泳連盟が作った政策に異議を唱える資格はない」とし「トーマスは現在米国水泳連盟所属会員ではなく、したがって国際水泳連盟が主管する大会にも出場することはできない」と明らかにした。
中央日報より抜粋
リア・トーマスは、なぜ女子の試合に参加できるのか?現在のSNSの反応は?
- 試合参加条件
- リア・トーマス選手に対するSNSの反応は
試合参加条件
以前は、規定上性転換選手もテストステロン(男性ホルモン)数値を基準以下に維持すれば、女子の部の競技への出場が可能でした。
しかし国際水泳連盟は2022年6月「12歳以前に性転換手術を受けた選手に限って女性の部の競技に出場することができる」としました。
この決定には以下の意味があります。
- ほとんどの国家では12歳以前に性転換手術をすることは認められていない。
- この決定は12歳以前に性転換手術を受ける事を推奨するものではない。
つまり、性転換選手の女子の部の競技出場を事実上禁じるという意味合いになります。
リア・トーマス選手に対するSNSの反応は
リア・トーマス選手に対しては、SNSで様々な反応がされていますが、女性の権利を侵害するという意味で否定的なものが多いように見受けられます。
ここではいくつか抜粋して紹介します。
リア・トーマスの現在に関してまとめ
今回リア・トーマス選手について、本記事で触れた主なポイントは以下になります。
- リア・トーマスはトランスジェンダー選手である。
- トランスジェンダー選手と女性選手が、同一の更衣室を使う事で発生する問題。
- 性別移行後の競技参加の規定を紹介。
性転換した人の権利を優先して、女性の権利を侵害してしまっては本末転倒と思います。
性別を選択するのは個人の自由かもしれませんが、他の権利を侵害したり迷惑をかけないようにするべきですね。